荒井和美プロフィール

昭和13年1月11日 神奈川県横須賀市で誕生
清泉女子学院高等学校卒業
横浜国立大学学芸学部音楽科卒業
NHKクラシックオーディションに合格
日伊音楽協会会員
日伊音楽協会会員主催による各種演奏会および新春オペラコンサート出演
カルメンベニア、奥田良三、藤井典明、平井健三郎、大澤和子の各氏に師事
神奈川県立高等学校で音楽の教師として長年勤務

藤沢市立辻堂小学校 教諭
藤沢市立片瀬中学校 教諭
神奈川県立湘南高等学校 講師
神奈川県立豊田高等学校 講師 
神奈川県立寛政高等学校 教諭 
神奈川県立茅ケ崎高等学校 教諭
神奈川県立百合ケ丘高等学校 教諭
神奈川県立厚木北高等学校 講師
神奈川県立相模台工業高等学校 講師

令和3年11月10日に帰天

荒井和美の生い立ち

神奈川県の横須賀にて原俊二と原ウタ子の双子の妹として誕生します。双子には昭和の2文字から昭美(あきみ)、和美(かずみ)と名づけられました。

双子の姉妹には妹2人、末っ子の弟1人がいて5人兄弟です。家族全員で7人ですが、よく全員で集まることが多かったようです。

原俊二は旧大蔵省で新潟の財務部長を任されるまでに至り、大蔵省で活躍しました。そのため、荒井和美は幼少期の頃から横須賀の立地の良い場所で、広々とした住居で暮らしてきました。

当時はピアノのある家というのは、今ほど多くはなく、小さい頃から音楽やピアノとともに育ち、恵まれた環境に育ったといえいます。

中学と高校は清泉女学院に進学。当時、スペインから来日されたカルメンベニア先生に多大なる影響を受けます。このカルメンベニア先生は日本の音楽教育に熱心に取り組み、ピアニストの宮沢明子氏もその影響を受けたお一人と言われています。

先生はピアノ演奏から歌まで情熱を持って指導され、荒井和美は魂の感動を覚えるほどの影響を受けたといいます。カルメンベニア先生の影響を受けて、荒井和美は音楽・歌の世界へと導かれるきっかけとなりました。

また、清泉女学院はカトリック系の学校なので、キリスト教の影響を大きく受けます。そこで洗礼を受け、カトリックの信者として入信しました。

大学は横浜国立大学学芸学部の音楽科で、そこで奥田良三先生と出会います。この奥田先生との出会いが後に荒井和美へ大きな影響を与え、それから約20年に渡り、本格的な歌のレッスンを師より授けられます。

大学時代にNHKのオーディションに合格し、NHKラジオにて歌を披露。一時期は歌の世界を目指そうとしたものの、音楽業界はいろいろと裏があることがわかり、教職の道を選びます。

教員時代、あるいは一時期退職した時期には、音楽活動を積極的に展開してきました。

代表的な音楽活動は2001年の「みなとみらいコンサート」です。みなとみらいホールと呼ばれるプロの音楽家が演奏する大きなホールでコンサートを実施し、何百人もの方々が来場されました。個人のコンサートにしては大きな規模といえます。

「みなとみらいコンサート」をきっかけにして、新しいグループも結成されたようで、そのコンサート以来、毎年のようにグループで集まっていただいているようです。そのため、コンサートは新たな良ききっかけを与えてくれたといって良いでしょう。

また、当時は平井康三郎先生と呼ばれる、日本を代表する作曲家の先生のところで、音楽のレッスンを受けていました。そのため、チェロの演奏者で有名なご長男の丈一郎さまとのご親睦もありました。

その他、荒井和美はキリスト教のカトリックの熱心な信者で、聖歌隊の隊長として、長年聖歌隊のメンバーを導いてきました。時には神父様からそれまでのよき聖歌をやめるように指導がきたときに、交渉して聖歌を守ることもありました。たとえば、ミサでグレゴリオ聖歌をやめるように指示されたとき、なんとかグレゴリオ聖歌を歌えるように粘り強く交渉して守りました。日常生活で、時間に余裕があるときはミサの曲や聖歌を歌うことがよくありました。

その他、老人ホームなど、慰問演奏も積極的に活動して参りました。多くのご年配の方に喜んでいただけることは、本人の喜びでもありました。

ご近所様のために「コールカスミ」と呼ばれるコーラス指導も長年実施してきました。コーラスは25人程いらっしゃったそうです。

このように、荒井和美の人生は歌とともにあったといえます。

荒井和美が好きなもの・大切にしていたもの

好きだった音楽:日本歌曲、オペラ、カトリック聖歌

日本歌曲からオペラ、カトリック聖歌の楽譜が家の本棚にずらっと並んでいます。日本歌曲やカトリック聖歌は歌うことが多かったですが、オペラは鑑賞することが多かったといえます。

1番身近に尊敬していた歌の先生:奥田良三先生

歌の道に入るきっかけを与えてくれた先生はカルメンベニア先生ですが、奥田良三先生は、荒井和美の人生を語る上で外すことはできな程、影響を与えていただいたといっていいでしょう。ちなみに、奥田良三先生は横浜国立大学や御茶ノ水女子大学の教授を歴任された後に昭和音楽大学の学長に就任されます。

好きな映画:サウンドオブミュージック

映画の話題になると、サウンドオブミュージックの話をすることが多かったです。

好きな漫画:さざえさん

さざえさんのアニメが好きだったようで、若い頃はさざえさんの絵を自分で描くほど好きだったようです。また、本人によれば、さざえさんのような人生を歩みたかったようで、少なからず影響を受けているといえます。たしかに、荒井和美はさざえさんキャラにどこか似ているといえば似ています。

好きな語学:イタリア語

晩年はイタリア語の教室に通って、日常的にイタリア語のテキストを見て発音の練習をしたり、NHKのイタリア語のテレビ番組を観ながら会話の練習をしたりする程、イタリア語に取り組んでいました。

信仰する対象:イエスキリスト・聖母マリア

イエスキリストはもちろん、聖母マリアへの信仰心は強くありました。そのため、ロザリオを用いて祈りを捧げることが多く、アヴェマリアについての様々な歌をよく歌っていました。また、聖母マリアへの祈り(天使祝詞)を唱えることを大切にしていました。マリア信仰に熱心だったので、ルルドの聖母やファチマの聖母を大切にしていました。

また、巡礼旅行としてルルドまで出かけたことがあります。そのため、しばしば、海外に出かけることがありました。イタリア語の学習は、ローマを旅したときに現地で会話できるこをと目的としていた可能性があります。

好きな色:カラフルな色

とにかく、多少派手気味なカラフルな色が好きです。ぼんやりとしているダーク系や地味な色が似あいません。明るく華やかでカラフル色が好きです。そのため、このサイトも地味なデザインを避け、明るめの色に仕上げています。また、赤、白、ピンク系の色が似あうように思われます。